2007年12月14日

こまちゃの音感について語ってみよう

そんなものはない。

という結論だけ述べるのも如何なものかと思うので以下説明。

絶対音感はもう、カケラもないと言い切っていいと思うので、
音感があるとすれば相対音感だということになる。
が、これも非常にあやしい。
三度以上の跳躍は幅がわからないし(もちろん正しいときもある)
曲調によって、半音と全音の判別さえもつかなくなってしまうのだ。

書いていてこれまでどうやって歌ってきたのか自分でも不思議になってくるが
基本的に旋律や曲の色調変化を覚えて音をとってきたのだと思う。
(なので、曲の進行が見えないほどにぶつ切りで歌っているといつまでも音取りが終わらない)

こんなのは私だけデスカ?

ついでに、絶対音感がある人に質問です。
発声練習で例えばドレミレド、の音形で調が変化していくとき、
私にはずっと「始まりの音がちがうドレミレド」だけど
CDEDC→CisDisFDisCis→DEFisED→…

って思ってるんですか?
音形が複雑になっていったらものすごく大変だと思うんだけど・・・・・・頭の中に常に鍵盤がある?

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コメント

思ってますがそれがなにかwww

これはしいの頭脳内の話なので、他の絶対音感の人がどうかは知らんが、
しいの頭の中にはどでかいハープがあるんだと思っていただければちょっとイメージに近いのかも。
発声練習では、ハープのペダルを踏んで調をいじってる感じです。…かねえ?

絶対音感でも「始まりの音が違うドレミレド」ですよ。
むしろ相対音感の人のほうが音形が難しくなった時にどう対応しているのか知りたいです。
その音がFisとかDesとかである以上の把握の仕方があるという方が驚きです。

つかハープがそんなこと出来るとは知らんかった。
あれだよね、midiボードで調を変えたらハ長調の指遣いで
いろんな調にできるっていうのと同じだよね?

今個人レッスン用の音取りをしていて、
ボードをはずすとあっという間に音が違ってくることに愕然。
なのであまり相対音感代表として話す権利もないのですが。

絶対音感の人は音そのものの連なりとして捉えているのに対し、
相対音感の人は音と音の幅の連なりを捉えている、と思うといいのではないかと思うのです。
(その幅感覚がおかしいのであっという間に狂うわけだが)
だから音は把握してないのかも。
そして私は本文に書いたとおり、幅も再現したり言い当てたり出来ません。やるとしたらこんな感じになります。
「今弾いてる音の完全4度上を出せ」
「えーとえーと完全4度だから今出てる音をドと思って・・・ファー♪」
でもこれでさえも狂う。
臨時記号はもう曲の雰囲気で対処してるとしか。

面白くなってきたのでもう少し聞いてみよう。
・バロックピッチで音をとってしまった場合、楽譜を見ながら歌うと(=半音くらい高い)どうなる?本当に困る?
私は半音なんて聞き分けられないので(明るい、と認識するかもしれない
)最初の音で「シだよ」と言われてドの音を弾かれても
「シなんだ~」と思って普通に楽譜どおりの進行で歌います。
(そして途中で楽譜どおりにボードを弾いて混乱する)

・流行歌を耳コピして歌うときってどうするの?
一旦頭の中でABCDで書き起こすの?
カラオケに行くと、原曲と調が違うときがあるけどそういうとき困る?

これってわし向きの問いなんだよね?>こまちゃちゃん
うしゃ喜んで答えるど!

でも他の絶対音感の人は違う理屈で音を処理しているかもしれないので、
是非他の方の意見を仰ぎたいところです。


絶対音感を誇る人でも、音の幅の感覚は曖昧な人は相当数居ると思うのだ。ちうかわしもそうだ。
幅の感覚と絶対/相対は少し違う次元の話かもしれない。

ちなみに幅の感覚が曖昧な私はバロックピッチの世界は楽譜を見ると対応できません。
バロックピッチは半音よりも幅がちょっと狭い(=半音下げて歌うと実音よりも下がりすぎる)ので、
楽譜を覚えている場合にはハープのペダルorギターのフレットのように自分に暗示をかけて「この音がAなんだ」と言い聞かせつつ音の意識をずらす、
楽譜を覚えておらず見ながら歌う場合には、楽譜を半音下で読み替えてからわざと上ずって歌うようにして対処してました。

流行歌を歌う時に楽譜を頭の中で書き起こしているちうことはないんだけれども、
口をついて出てくる歌は、たとえそれが音域が全然自分と合っていなくて歌いづらくても、
常に原曲と同じ調で飛び出してきます。

だから、カラオケは即効キーをいじって原曲の調に戻してます。
何回ボタンを押せば原調に戻るかが瞬時に分かるのは絶対音感さまさま、なのかもしれないすなあ。

おいらも
>CDEDC→CisDisFDisCis→DEFisED→…
こっちです。
カラオケでは元調じゃないと歌えないです><

あとね、、○長(短)調とかによってイメージが違うかな。
#多い系は硬質な感じ、♭多い系は丸くて柔らかい感じ。。。

なんか絶対音感なコメントが多いので
移調は自由、目指せ純正律!という
もう相対音感なしには歌えないルネサンス大好きな側からのコメントも。

#書いてたら長くなってしまった(いつも通りだって?)。すいませんです。

そもそも相対音感ってなに?初見で歌える能力?正しく和音でハモる能力?
絶対音感というのは定義も実際もわかりやすいけど(振動数がわかる)、
相対音感はそう単純に言えるものではないと思う。

思うに、ある意味相対音感というは調性があって初めて成立するもので、
もっと具体的に言うなら、
曲の和音展開を無視して4度上だの半音だの全音だのといったらそりゃあ狂うでしょう。
理論的にも現実的にも続けたら誤差は増えていって音は狂います。
まあ歴史的な説明をするなら3/2は何乗しても2の冪乗にはならないわけで。

ちなみに絶対音感の場合は誤差は原理的に蓄積しないから狂わない。

とはいえ具体的な曲の中で相対音をとり続けるなら
大抵の場合原理的にはそう大きくは狂わないはず。
なので相対音感だけでかなり正確に音が取れる人もきっと世の中にはいるとは思いますが、
少なくともわたしは調性のないところでは無理です。
(もちろんそれでも誤差は蓄積するけど。)

なので例えば初見だと今までの調性・展開、つまり自分とまわりがいままで出してきた音から
次の和音が想像できないところの音は取れないし、取れるようになるとも思えない。
あてずっぽうで出して当ったり外れたりするとか、
まわりの音が鳴ってからなんとかごまかす程度。

一人でキーボードなしに歌ってたら音がとれてる曲でも大抵下がるし。
(↑まあ発声で手を抜いてるからなんだけど。)

逆に言うと、そういう調性や和音展開のデータベースを感覚として
自分の中に持ってるから音が取れる。
それをつき詰めれば文脈なしに「完全4度上」だって出せるようになるかもしれないけど、
そんな能力は音楽をする上で特に必要性を感じない。

曲の中でハモるのにしても、まわりに鳴ってる音から自分の出してる音の役割を
意識的にしろ無意識的にしろ理解して、その上でちゃんとはまる音を
はまるように出すわけで。

自分のやってるベースの話になるけど、当然根音を出すことが多いわけで、
(5もわりと多いけど)そこでたまに3とか7とかが出ると、
まあ多くの人は根音のように出します(というかそれしか知らない)。
で、当然それではハモりません。
その違いは聞けばわかるでしょ、というのが相対音感(の1つ?)で、
意識的に身につけようと思ったらまわりの音を聞く努力をする必要があるし、
自分が歌っている音の役割を楽譜を見て考える必要もあるかもしれない。

…和声学とか勉強したら?(わたしもしてないけど。)
調律は物理なのでわりと知ってますが。

内容でまあわかると思いますが、上のコメントはわたしです。

「確認」ってボタン押してみたらエラーが出ました。
で、戻ったら本文は残っていたので名前が消えていたのに気がつかなかった模様。

うわー・・・なんか絶対音感持ってるのもなかなか不自由ですな。
カラオケも選曲大変そうだ。
ちなみに私は曲の途中でも数秒間、調性がわかる伴奏を聞いたらその調に移動して歌えます(最近やってないけど)。
ただ、体がなんとなく覚えている音域からあまりに外れると耳でなく喉から「なんか違う」という感覚が来ますけど。
絶対音感持ってる歌手がバロックピッチな曲のソリストになったらどうするんだろう?
半音下げて上ずった声で、なんてベストの状態では歌えなさそうだ。

>あとね、、○長(短)調とかによってイメージが違うかな。
>#多い系は硬質な感じ、♭多い系は丸くて柔らかい感じ。。。

これ、絶対音感のない相方も言ってますが、
耳コピでも感じます?
シャープ記号がとげとげしててフラット記号が真ん丸いから
という視覚的な印象なら私にもあるんだけど。
だって現代の音階ってどこも同じ幅してるよね・・・?
モーツァルトあたりまでは調性によりホントに幅が違ったらしいですが。

わ、書いてる間にいにょのコメントが入ってた。
あー、完全4度を出そうとする話は絶対音感の人に
そうじゃない人の感覚を説明しようとした話なので
本当の音取りや私の音楽上であまり意味はないです。

バッハやモーツァルトは長年の蓄積(聞くほうは多分誕生前からだ)で「多分こう来る」というのがわかるのであまり苦労しないです。あと、他パート聞いて推測できる率も高いというのはいにょと状況は近いかもしれない。

プーランクもだいぶ慣れてきたかな。

一番どーしよーもないのは魂の舟(新実徳英)みたいな曲。
自分が出してる音がずっと正しいかもわからないし一旦自信をなくしてしまったら聞こえてくるどの音から音を取ればいいのかもわからんかった(シアターピースでパート混ざってたし)。
あれは二度とやりたくない、ホントに。

それでもって「音感がない」と結論するのはいかがなものかと。
まあこまちゃがどれぐらいの音感を持ってるかはそれなりに知ってるわけで。
(今年の録音も聞いたことだし…?)

相対音感と絶対音感というのは別に対立する概念でもないし、
どっちにしろあれば万能、というものでもないわけで。

たまふねはわたしの勝手な理解ではあれは群集の音楽なので、
素晴しい音感でもってみんなで正しい音なんて出したら違うものになります。
なのでわからなくて当然。

ちなみにカラオケで移調する(してある)と入りの音がわからなくなることが結構あります。
そういうのはわりと絶対音として覚えている気もしないでもない。
C,G,Aぐらいなら音を出す方はそれなりに出せるしなぁ。でも聞く方は無理。

#でも移調しないと高くて歌えないので困る。

絶対音感のある人はわりと調によって色があるとか言いますよね。
わたしはないからわからないけど。
ルネサンスでは移調は自由だけど、もっと後の曲では調が指定されている、
というのはそういうことが認識されるようになった、ということなんだと思っています。勝手に(←そればっかり。ちゃんと勉強してないので…)。

同様に♯と♭の感覚、というのも音程(音の幅)の問題ではなく振動数の問題なのではないかと。

> こまちゃん
> 絶対音感持ってる歌手がバロックピッチな曲のソリストになったらどうするんだろう?
いやその時には丸暗記して「この音がAなんだ」暗示を炸裂させるのだと…。きっと。

調と色あいについては絶対音感の有無とは別次元だと思います。
ただし、モツアルトくらいの時代には学問で、調性と宗教を結びつけたりするのがあったらしいので、
それが作曲に何らか影響をしている可能性は十分あります。
「うしゃ元気な曲を書こう!」→「じゃあト長調だ!」とか。
20世紀の人でも、キリスト教の神秘性は嬰へ長調に現れると主張したメシアンなんかがいたりします。

和声学はソプラノとベースを歌うためには特に役に立たないと思います。
あれはBを決めた上でどのようにS、そして内声の音を進行させるべきかという学問なので。
#音大受験のために勉強しました私。
##さらに、Aを歌う際に何か役立ったかと問われれば否と答える準備は出来ている。

たまふね、楽しかったなあ……ボソリ。

調性に色がある、という概念自体は絶対音(音感、ではなく)の問題なので、
ある意味ではそれを理解すること自体が絶対音感の1つだと思うし、
それを置いておいても絶対音感のある人の方が感じやすいだろうと思います。
というか絶対音感のない人にとっては言われないとなかなか意識できない観点でしょう。

音楽理論っていうのは基本的に後付けだと思うので、
感覚でわかっているものを補強したり、
わかってないものを認識する手助けになったり、
人と共有するために言語化する以上には意味がないと思います。

しいさんの言っているのはこんなんですかね?(↓)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E5%A3%B0#.E8.AA.B2.E9.A1.8C.E5.AE.9F.E7.BF.92.E6.B3.95
それはあくまで実習というか試験というか基礎であって、
実際に作曲されたものを理解するのとは少し違う気がします。

それにグレゴリオ聖歌から現代の曲までやっている以上、
旋律しか歌えないソプラノや根音しか出せないベースというのは問題があるわけで。

そういう意味で、内声ばりばりやってる人にとってはむしろ必要ないんじゃないかという気もします。
むしろ普段旋律とか根音しか出してない(つもり)の人たちに
自分がそれぞれの場所でどういう役割を果たしているかについて
もっと考えてもらうためのものなんじゃないかという。

まあ理屈っぽい人が多いのでそういうところから入るのもアリかな、というのも含めてですが。

#どっちにしろわたしは勉強してないので半分(以上?)憶測ですけど。

たまふね、客席で見てみたかったなぁ…。
(歌いたくなかった、という意味ではなく)

なんだか話が飛躍してきたなあ・・・
私は自分の体感している音感の貧弱さ(「ない」というのはレトリックですもちろん)をカミングアウト(周知の事実でも)してみたくて、
なおかつ、私が持っていない絶対音感の感覚を知りたかっただけなんですけどね。

ところでしい。
キミは一体いくつの大学に行くつもりだったんだ!?
つか、よくそんな勉強までする暇があったなー・・・

音楽仲間のお友達が多いんですね。ムズカシイことはよく分かりませんが、季節がらこんなものをみつけました、

http://www.youtube.com/watch?v=4rA7BRXbVRs&feature=related

竹内まりやには聞こえませんが、YUMINGはちょっと入っているかも。

オリジナルはこちら

http://www.youtube.com/watch?v=RejXivHvgqY&feature=related

ううすまない。
専門的な話はしいのミクページに引き取るかもしれないし引き取らないかもしれないです。

調性と色合いについては、
絶対音感があるから色合いが感じられる、というわけではない、と思う。
でも、野球のアジア予選の時に流れていた君が代が普段演奏されるよりも半音低くて、
案外これの方が良い曲に聞こえるなあ、とか思ったりしたので、
絶対音感が何か作用している可能性はあるかも。

音大志望は基本的に中学時代までの話なので、
そんないうほど大層な話ではないです。

竹内まりやかユーミン・・・

うーん、音域がその辺で、ぱっと聞くとにているのもわかるけど、
喉を鳴らす位置が彼女達よりも上だなあ、という感じがする。
(喉のどこが響いているか、本当のところはもちろんわかりませんけども)
余計な耳ばっかり発達しちまいましたねえ・・・

ところでひみつさん、もうちょっとわかりやすいハンドルにしません?

>しい
君が代の聞こえ方って、もしかして各楽器の得意な音域に左右されてるってことはない?
例えば何かのポップスで、声低めの歌手が裏声にチェンジして高音出してる!
って感じの部分があったとしよう。
ところがそれを声の高い歌手が歌うと別にしんどくないのでふつーに歌ってしまったとしたら、
この二つの演奏の色はちがうものに聞こえるんじゃないかと思ったんだけど。

>こまちゃん
それかもしんない!
吹奏楽にとって出しやすいBdurで演奏されてたから
聞きやすかったのかも!
何か機会があれば管楽器の人とかに聞いてみよう。

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