2007年3月26日

予習の必要性(映画感想文)

「犬神家の一族」を観に行ったときに予告編を見て、
「面白そうだね」と言い合っていた映画を見に行った。

パフューム-ある人殺しの物語-

とりあえず、匂いを映像化したという点、映像としての出来はとてもいいんじゃないかと思うし
音楽もよかったと思う。
(現代って、ちょっと前なら名前がついて世に残った音楽が、「サントラ」の一言で大量生産されては
忘れ去られていってるんじゃないかな)

で、それはいいんだけど。

予告編を見て予想したストーリー
「鋭い嗅覚という才能を見出された主人公が調香師となり、悪臭漂うパリに香りをもたらして
人々を熱狂させ、ひれ伏させるほどの香水を次々に生み出すが、
究極の香水を作ろうという熱意が狂気に変わり
とんでもない犯罪に手を染めて最後にはそれは露見する」

いや、こう書いたらあんまり間違っていない気もするが

orz全然想像と違う筋だよ・・・

実は予告編以降、全然あらすじの紹介も何も読まない状態で見に行ったのだ。
ちょっとでも見ていたら、orzとはならなかったかもな。

最初っから狂気でした。
いや、狂気ですらないかもな。
正気に対して狂気という状態があるとするならば、最初から「空っぽ」な彼の場合は
狂気ではなくnatureだとしか言いようがない。
ラストの「おいおい」な行動を取るに至った主人公の孤独には同情するが、でもなー。

以下どうでもいい突っ込み。
・多分その頃パリではやっていたのはそんなさわやか系じゃないぞ。
・綺麗な女性=いい匂いという間違った認識を植えつけるのはやめたまへ。
・その薔薇はあまり香料に向いてない薔薇じゃないか?
・大事な香水を売らずに持ち歩くなら褐色瓶に入れとけ。あっというまに変性するぞ。
・髪は色々と他の匂いが混ざると思う。
・なぜ服は原型をとどめて残るんだ。

えーと、人に勧めるかと言われたら、とりあえずグロが嫌いな人は絶対やめておくほうがいいと答えます。

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コメント

がぁぁん ぐろいのですか・・・。
もの凄く、ものすごーーーーく!楽しみにしてたのですが。
でも、腹をくくって 素敵なおじ様の勇姿を見るために行くかもしれません。
あらんりっくまーーーーん!

やっぱりソコか・・・健在でちょっと嬉しい。
えーと、グロい方向が人間以外なので大丈夫かも、
いやもっとダメかも・・・
感想聞かせてくだされ。

たぶんこれが原作に違いない、と思われるものは読みました。
(映画は見てないので、新聞広告で筋を推測)

> ・多分その頃パリではやっていたのはそんなさわやか系じゃないぞ。

・・・映画ではそんな設定だったんですか(驚)。
文字で読んだので、「パリでメジャーなのはこんな感じ」と
勝手にかなり濃厚な匂いをイメージしてました。
でも映像で匂いを表現するって難しそうです。

うわおひさしぶり。
いや、映像による匂いの表現は結構いい感じだったのではないかと思います。

さわやか系と言っているのは、香水やさんで売っているものとして出てきたもののことですがあってます?
私が聞いた話では、その当時はさまざまな匂いによるバックグラウンドが高かったので、植物系ではなく動物系(ムスクとか)
がはやったということでした。

でもマリーアントワネットは薔薇食べてたなあ。
それが有効なら植物系もありか・・・

先週土曜日に見に行こうと・・・金曜日で終わってました:(

ありゃ。
あれはどうせなら大画面で観る方がよかったかもです…
まあ、アクションものじゃないし待てDVD!て感じ?

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