2006年10月 2日

初生原語オペラ

ウィーンからやってきたバーデン市立劇場とやらの(すいません価値を知りません)
フィガロのケコーンを観にいってきますた。

ずっと昔に二期会の日本語版は観ていたし、
スザンナがキリ・テカナワで伯爵がフィッシャー・ディースカウ(二人ともまだだいぶ若い)という、
なんだか豪華な映画版も家のテレビで観たことはあったけど
原語で生で観るのは初めて。字幕がつくという文明の進歩、万歳。

あー、やっぱ生はいいなあ。すごいなあ。イタリア語のリズムで曲が映えるし
レチタティーヴォがみんな自由自在だ。楽譜に書いたものに縛られてるとは思えない。
(イタリア語の勉強したらもうちょっとうまくなるかなあ・・・)
あれだけ動き回りながら、色んな姿勢でちゃんと長時間歌えるのはすごい。
ひさびさに、まっとうな声楽聴いて「ああこんなふうに歌いたい」と思ったよ。
(でもやっぱりあっさり風味のスザンナが一番好きなわけだが)

でも、やっぱりプロでも3時間同じ調子で歌えるわけじゃないらしい。
最初のうち、スザンナは横向いたら音が聞こえなくなるし、
伯爵夫人は高音抜いてるし調子悪いのかと思っていたら、みんなどんどん調子が上がっていく。
やっぱり自分の声を知り抜いて、後半がベストになるように調整してるんかな?
それも技のうちだよなあ。
ちなみにこの公演、日本各地を回るようなんだけどその飛び回り方がとんでもない。
東北→中部→関西→東海、という感じで日本各地を行きつ戻りつ。多分強行軍で観光なんかしてる暇どころか、休む暇もあるのかどうか。
こんな中で調子を崩さない体調管理もプロの技か・・・。

ところで、このオペラの時代背景はモーツァルトが生きていた時代そのもの。
ちうことはさ、これって現代だったら昼ドラとかそういう内容なの?

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コメント

フィガロ序曲むつかしんだよなぁ。。。

そういう方面から聞く人か、そういえば。
うーん、オケも最初はいまいち合ってない、と思いましたが
もしかしてアレは純粋に難しかったからなのだろうか。
(って、プロが言っちゃだめだよね)

曲の派手さのわりには難易度は高めかも。
特においらはスケールマティックな曲は苦手だから、
モーツアルトさんは・・・・・

序曲をpf連弾で弾こうとして初めの4小節で挫折したことのあるしいです。
モツアルトのオパーは基本昼ドラと同義す。おなごはたいがいそんなもんやでとかジョバンニあにき(?)とか。

わしも先日中国人がシアターピース形式で書いたオペラ「TEA」を聴きに行ってきましたが、
後半になるにつれて皆さま声がぐんぐん伸びていかれてまして、
大層不思議な感じがいたしました。

つか、イタリアオペラ全体が昼ドラな感じしないか?>しい
モツアルトでも魔笛になるとだいぶ感じが違うし。
(そうはいっても最後のオチはないだろう、と思う)

ちなみに、ちゃんと全編観たことのある(テレビ含む)を挙げてみよう。

アイーダ(ディズニー版のほうがストーリー練れてるよね)
仮面舞踏会
フィガロの結婚
メリー・ウィドー(オペレッタだが)


・・・おわっちまった?
魔笛は、子供の頃大晦日にわくわくしながら観ていたのですが
「子供は寝る時間」と親に追い払われ途中で泣く泣く退散。
その後まとまって見る機会がない。
父が編集中のビデオで大体筋はつかんだけど。
ニーベルンゲンは一話の途中で挫折した覚えあり。

・・・ああなんかだめだめだな。

いやいや各方面見るべきものは外してないと思われですよ。>こまちゃん

わしなんて、19世紀以前ので見たことあるのはこうもりだけで、
後はオネゲル、プーランク、ストラビンスキー、ライヒ、タン・ドゥン……誰かついてきてますか?

ストラビンスキーは「春祭」「火の鳥」「ペト」
プーランクはピアノ曲、オルガン曲を少々。

オペラは基本的に範囲外なので。。。

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