2006年3月28日

みゅーにっく

相方は映画好き。
しかも、ちょっと小さめ映画館でしかやってないようなのを観ている率が高い(でもスーパーサイズ・ミーを観たがったのは私)。
そんな相方に連れられ、ナルニアを横目にミュンヘンを観に行って来た。
まあスピルバーグだからマイナーじゃないんだろうけど地味だわな。
ミュンヘンオリンピックで起こった、イスラム過激派によるイスラエル選手を人質にとり最終的には全員殺される事件が起こる。
この対抗策として、イスラエルは極秘にイスラム過激派幹部の暗殺部隊を組織した。
主人公はその暗殺グループのリーダー。

アメリカの経済はユダヤ系が牛耳ってるとか言われるし、スピルバーグ自身ユダヤ人(系?)らしいね。
なのに中立的で、敵?役の祖国を求めるパレスチナ人のセリフが胸を打ったりもする。
中東の予備知識は必要だけど、学校で子供たちに観て欲しいと思った(しかし暗殺の映画なのでPG12指定なんだな)。

自分達の主張を第三者に聞いてほしいのに聞こえない。恐ろしいのは、そういう時に善悪はさておきテロが手段としては適切に作用する現実だ。
実際、0911後の書店にはイスラム社会や中東に関する本が並び、各国のテレビがアルジャジーラの存在と主張を頼みもしないのに流してくれた。


「うんうん、そうだよね、そういうもんだよね。でもどうしたらいいんだろうね」という虚しさが胸一杯に満ちる映画だった。
でもさ、「そういうもんだ」ということをより多くの人が忘れずにいることは、決して悪い事じゃないと思うんだ。思いたいんだ。

ただ、これをみて当事者のイスラエル人とアラブ人はどう思うんだろう・・・そこが知りたい。


というわけでおすすめ。
ただし長いし、映画館でなくDVDで可。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://komacha.egoism.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1151

コメントする