2004年3月15日

ただいま。

とりあえず帰ってきました宣言です。

未だ一つも引越し荷物が梱包されていないという現実が待ってるわけですが。

えと、旅行記も書くつもりでいます。
写真つき(レンズつきフィルムでとったもの)ものせるつもりなので
ちょっと時間かかるかもですがおまちくださいませ。

これだけではなんなので読書感想文でも。
旅のお供に、100円で買った文庫を持っていきました。
最近のマイ流行は塩野七生なのですが、彼女の書いたエッセイがあったので
それにしました。
普段歴史ものを書いている彼女が書くエッセイってどんなだろう?と。

「男たちへ~フツウの男をフツウでない男にするための54か条~」
という題。

なんというか、女性向けに書かれた、森瑤子の「非常識の美学」を
思い出さずにはおれない本でした。
普段の著作が全然方向性が違うのに「スタイルを持て」という主張において
この二人の姿勢はとてもよく似ていると思う。
西欧へのうわべだけの憧れを通り越し、精神性まで理解した上でそれに対する
日本人としてのアイデンティティを考えている、というところだろうか。
ほんとの意味でのオシャレ、かっこいいってこと、について考えさせられる一冊。
(いや、考えるというよりのせられてこの路線でいこう、と思ってしまう一冊?)

断っておくけど、別に私はこの本を読んで誰かをフツウでない男に教育しようとか
そういうことを考えたわけではない。男を相手に書いているけれど、根本は女性にだって通用するし、
女性の立場から読んでも十分に面白い。
そういう中から、「イタイけど、真実だなー」と思った一節をご紹介。
「日本では、教育はあっても教養のない男(これは女でも同じだが)は、まったくはいて捨てるほど多い」
・・・イタタタタ。

・・・そしてまた「安いけど捨てられない本」が増えるのであった・・・
(いや、これは何度か読んだら処分します、はい。宣言。)

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