2008年6月 3日

【ヴィリニュス】聖霊教会と聖霊教会

先にも書いたように、ヴィリニュスにはカトリックとロシア聖教の教会が混在している。
なので、
ロシア正教会の聖霊教会 と カトリックの聖霊教会
が存在する、というややこしいことが起こる。
(現地語ではCerkve と Baznyciaで区別がついているようだ。多分前者は「チャーチ」で後者は「バジリカ」)

面白いことに、どちらも
バロックまたはロココの傑作
と呼ぶにふさわしい教会である。

夜明けの門通りにある正教会のほうは、建物自体が堂々としている。
外観がまるきりバロックであるため、入るまで正教会とは信じられない。
中に入れば確かに正教会なのだが
IMG_0031mini2mini2.jpg
やっぱりバロック。
この写真は相方ができるだけこっそり撮ったものだが、
ヴィリニュスの正教会の中心的存在らしくて信者も多く、
そばにいたおばあさんの「この不信心者め」とでも言いたそうな眼光が怖かった・・・。

ドミニコヌ通りにあるカトリックの方は、道に面しているのは扉だけであり、建物の全容もわからない。
一見しただけでは中にこんなにも壮麗な空間が広がっているとは想像できない。
IMG_0067mini2mini2.jpg
こちらは現在ポーランド人コミュニティーの教会として使われているらしい。
二度訪れたが二度とも祈りの真っ最中で、一度などは中を覗き見ることすらできなかったし、
入れた日も中に踏み込む勇気はなかった…そういうオーラを出している空間である。
白人観光客の集団がやってきたが、彼らですら中の扉までしか進まず、ひざまずいたり写真を撮ったりしていた。
ちなみにこの写真はその人々にまぎれて相方が撮ったもの。私はヘタレて絵葉書で我慢。

ヴィリニュスでつくづく実感したのは、こういう教会めぐりをするとき、ホビットは損をするということ。
白人なら実は信心がなくても結構普通に溶け込めるが、我々が入っていくといかにも異教徒で
「絶対観光目的やろ」とバレバレなのだから。
(いや、もちろん日本人キリスト教徒だっているが)

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