2008年5月20日

【ヴィリニュス】琥珀の鑑別方法(Amber Museum-Gallery)

聖アンナ教会の道の反対側あたりに、小さくて見逃してしまいそうな
Amber Museum Gallery がある。
入ると、ちょっと品揃えの少ない(というか、他の店が多すぎ)
普通の琥珀の店にしか見えないが、
地下がちょっとした博物館になっている。
頼めば店員さん(かわいい)がついてきて、
英語で琥珀ができるまで、琥珀の種類について などを説明してくれる。

そこで初めて知ったのだが、琥珀はいわゆる琥珀色のほかに
白、緑、赤、黒、青など、混入する不純物によってさまざまな色のものがあるらしい。
しかも、虫などが入った琥珀以外では、これらの琥珀らしくない琥珀が高価なのだそうだ。
なにしろ樹脂で軽いので、知識がない人にはプラスチックと間違えられて
全く気づいてもらえそうにない価値である。

そして1階に戻ると、本物の琥珀を見分ける方法を教えてくれた。
・表面をこする→ちょっと温まるので樹脂成分が少し揮発して松やにのようなにおいがするはず
・本物は水には沈むが、10%食塩水には浮く。ニセモノ(プラスチック?)は沈む。

・・・・・・あんまり気軽に店先では試せませんな。

さらに面白い琥珀の使い方として、アルコール度数の高い蒸留酒に数ヶ月つけて
ゆっくりと成分が溶出させ、その液体を健康飲料とするというものがあるらしい。
一口味見させてもらったが、屠蘇散のような味がした。
しかしこれもうっかりニセモノでやってしまったらものすごく有害そうだな。

とりあえず、名産地まで来て偽者をつかまされるほど癪なこともないと思ったので、
多少割高と思いつつもここで何か買うことにした。
が、一応は宝石なわけで、
たとえ相場より安いのだとしても我々のサイフには普通に高いのである。

結局ヘタレて、ちいさなブローチをひとつだけ買った(というか、相方が買ってくれた)。
ちなみに虫も入っていなければ色も普通に琥珀色。
虫で自分を飾ろうとはとても思えないし、
私自身が琥珀色以外の琥珀に価値を見出せなかったので…。

ああユーロがもう少し安いときならなあ。とはちょっと思った。

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