2007年5月 7日

ぼちぼちのご冥福をお祈りします

・・・なんだか不謹慎なタイトルだな。

下のエントリーを書いて、「なぜこういうときの「ご冥福をお祈りします」が軽いのか」を
ちゃんと考えてみたら、
わかった。

天災でも人災でもそうなのだが、それによって心身に障害を負った場合、
やり場のある、またはない怒りや悲しみに荒れる時期があっても当然で、
それはつらいだろうけれど周りもある程度受け入れる。

なのに、心身の機能を全て、完全に奪われてしまった場合にだけは
いきなり「安らかになりなさい」といわれてしまうのはどういうことだ。
「何で今なの、何で私なの」
と呆然としたり荒れ狂う時期があっても許されるべきじゃないのか。

仏教の四十九日や、神道の五十日祭は、もしかしたらそのあたりを考慮した行事かもしれない。
本人はこの日まではこの世にとどまって、気持ちの整理をしていいよ、
でもいつかはちゃんと受け入れて安らかな気持ちになって行くべきところへ行ってね、という。

このような気持ちを、どう表したらいいのだろう。
とりあえず思いついた表現が今回のタイトルなんだけど。

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コメント

うむむ。
ここら辺の問題は個々人の死生観とか信教とかに左右されるところが大きい気がするのですが、
こまちゃちゃん的な解釈でいけば、
その49日とか50日とか、あっちにいくまでの期間、旅の道中安全にお過ごしください、
という意味になるのではないでしょうか。

匿名になってますぜお客さん・・・

うう?こまちゃの解釈では49日間か50日間は
旅の待合所みたいな感じなんですが。
納得してからじゃないと旅立てないと思うから。
冥福という言葉を調べたところ、「道中」というようなニュアンスはなく到達地での幸せ、という感じだったので、
やっぱり冥福は私の心情的にちょっといきなりは言えないなあと。
こういうとき全く別の宗教のバックグラウンドを持つ人はどういうんでしょうね。

こまちゃの死生観、信教感ははなはだいい加減ですが
「死と彼女とぼく(川口まどか)」という漫画にはまったところをみると、結構この中の死生観に近いのかもと思います。

おややや!!??失礼いたしました。
1つめのコメはしいでございました。コメの内容で察するに余りあるか?

川口まどかはまだ手を出してないんだな。読んでみようかしら。
わしがン十年ドはまりしている桑田乃梨子の「おそろしくて言えない」とか「1+1=0(れい)」とか、
霊が底抜けにあっけらかんと明るいけれども、
何か心残りなまま死んだのでこの世に留まり、悩みが解決したり幸福感が得られたりするとあっちに行ってしまうあたり、
こまちゃちゃんの言う、そんな感じの死生観に根付いたマンガかもしれないと読み返したりしてみております。

しい自身は冥土ってあまり行きたくない所だし(浄土ではないという意味で)
他人様に冥福は祈ってもらいたくないクチでございます。

祈ってもらいたくないとはまた・・・
別に害にはならんのでない?

川口まどかは、もうちょっと霊(作品中では「死者」)が
でろでろどろどろしてる人が多いです。
(悟ってる穏やかな人はヒトの形保ってますが)
が、ひとつひとつの話の中に希望の音楽が流れている感じが好きです。

・・・すごい時間かけて掲載誌移動しつつ書いているので
絵の変遷が激しいですけどね。

あ、追加。
「おそろしくて言えない」は全然霊の印象が残ってないです。
あのヒトの印象が強すぎて・・・

多分祈っていただいてもそのせいで冥い世界に行くことになるとは思わないので大丈夫とは思うんですが、ちょっとなんか抵抗感があって…。です。

くわ太氏が描く霊はたいてい恋愛が成就したり家族とか友人とかに対する心残りがなくなると成仏しますですよ。
で、霊が見える人々との涙の別れとかがあったり。
最新作は霊モノじゃないけれども、「豪放ライラック」ちうタイトルに秒殺されて読んでます。ああもう。トピずれ失礼。

あー。
「冥」がやなんだね。
「あの世でお幸せに」って言われたらOK?

・・・・・・「恐ろしくて言えない」しかあのヒトの霊モノは読んでないけど、そんなハートフルな話だったっけ・・・

>「あの世でお幸せに」って言われたらOK?
多分そうかも。でもあの世は無条件に幸せなところのような気もするしなあ…。むずいですね。

「おそろしくて」は案外ハートフルでした。
主人公をがけ崩れから助ける犬の霊とか、主人公にバレンタインチョコを郵送した直後に交通事故死した女学生の霊とか、
実はホロリ系の話も色々。

すっかり忘れてる。
「後ろにいる人達が怖くて」ついていかなかった女の子しか覚えてないや。

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