2005年2月 6日

ぽややーん。

やっぱりいくつになっても耽美(?)好きなこまちゃ、
今日は「オペラ座の怪人」を見てきましたよ。
いろいろと心配はあったんだよね、クリスティンてどんな声になっちゃうんだろうとか。
しっかりはまりましたよ。

歌に関しては何の心配もありませんでした。みんなすてきー。
ところでカルロッタ、エンドロール見てると歌部分だけ他の人がやってるみたいなんですけど、あれもしかしてオリジナルロンドンキャストの人だったりしませんか。
パンフには名前がないので確認できないんだけど、声がそっくり。

(以下ネタばれアリ)

なんつーか、ロイドウェバーが舞台という制限をはずして作りたかったものを作ったら
こうなるのか、という感じ。
そもそもロイドウェバー版自体が、破綻気味のところもある
ルルーの原作のエキスを取り出し、味付けをしなおした感があって、
そのために削られたシーンやニュアンスもあるんだけど、映画ではかなりそれらが
取り入れられていた。
なんといってもこまちゃ的に満足だったのは、これ。
原作では、怪人はクリスティーヌが自分のために「かわいそうに」と泣いてくれた、
それだけであれほど求めた彼女を、彼女の幸福のために解放してしまう。
自分のために泣いてくれる人にさえ飢えていた、それが怪人の孤独であり悲劇なんだと私は思っている。
劇場版ではこのニュアンスが伝わりにくくて自分で補完していたんだけど、
今回の映画では、劇場版と同じようにキスをされた後の怪人の泣き笑いの表情に
これが凝縮されてるんだよ。アップという手法が使える映画だからできたことだね。

そのほかにも、原作を読んでいる人には「あー、あの場面を取り入れたネタだ」とわかるシーンがいろいろ増えている。

まあもちろんいろいろと突っ込みどころはあるんですが
(最後のシーン、怪人いくつだよ!とかそれは時代的に変だろう、とか)
劇場で見た人も見たことない人も、浸りにいくにはいい映画かと。
ただ、あくまでも元がミュージカルなので、普通の映画と同じものを期待すると
何かが違うという気分がするとは思う。

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