2004年8月28日

救急車を呼ぶ。

人生ん十年生きてきて、初めて救急車を呼びました。
といっても、私が病気とかけがしたわけじゃありません。
顛末はこうです

友達と飲んだあと、最寄り駅に到着。
道を歩いていると、人が倒れていた。
白いシャツ、黒いズボン、黒いかばんにヨーグルトが入ったコンビニの袋。
おかしい。これは非日常だ。

見た瞬間に、回れ右して見なかったことにして、別の道から帰りたくなった。
でもでも、ぴくりとも動かないこの人、実は心臓麻痺とか起こしてて明日の朝花がそなえてあったりしたらどうしよう。
・・・直接声をかけるのは、こわい。
もしも怖い人で私にはわからない理由でここに寝ることに決めた人だったら、逆切れして私が危ない。それはこわい。
しかし、結構人通りはあって十人以上が通り過ぎていくのを見たけれど、気にする人はいても立ち止まってどうにかしようという人はいない。

これは、実はよくあることなんだろうか?

でも私、自分が倒れたときにほっておかれたら嫌だし、自分の家族がほっておかれるのはもっといやだ。

結局、近くの公衆電話へ。119を押してみた。
・・・ホントにコインなしでつながるんだね・・・

「どうしましたか」
「えーとあの、今駅前の○○通りなんですけど、男の人が倒れててさっきから動かなくて。こんなんでかけてよかったんでしょうか」
「いいですよ、そのひと、歳いってますか?」
「いえ、むしろ若い感じがします・・・」
「場所をもうちょっと詳しく」
「えと、○○っていう看板が見えます、駅をちょっと下がった・・・南にいったところで・・・」

動揺すると場所とか、説明しにくいもんですな。

「わかりましたそっちへ向かいます。あなたのお名前は?」
「こまちゃです」
「携帯は」
「?????です。あの、私ここにいたほうがいいんですか」
「そうしてください」

・・・所在無い。
倒れてる人から十メートルくらいあけて、
メールをチェックしてるふりなどしながら、ひたすら救急車を待つ。

その間も人が通り過ぎている。
でも、やっぱり誰も手を出さない。

救急車のサイレンが聞こえた。
ほっとしたと思ったら、遠ざかる。そしてまた近づいてくる。でもまた遠ざかる。
建物の反射などでそう聞こえるようだけど、待ってる側はやきもきさせられる現象だ。

そして、救急車がやっと到着した。
救急隊員が声をかけてもぴくりともしない。
・・・死体だったらどうしよう。
不吉なことを考えていると、ストレッチャーがでてきた。
背もたれを少し起こしてその上に移されると、その人は意識をとりもどした。らしい。動き出した。
「大丈夫?」「家はどこ?近いの?」
・・・この辺まで来ると私もわかった。
隊員さんが一人、私に近づいてきて言う。

「状況を見て、病院に運ぶか家の人にきてもらうかしますわ。ちょっと飲みすぎたみたいですね。もうかえってもらっていいですよ」

・・・まあそんなことだとはおもっていたんですけどね。

しかしここでまた心配が。
実は彼が未成年で(いやたぶんちがうとおもうけど)、私が救急車を呼んだせいで飲酒がばれたりしたら・・・私、悪いことしたことになるんだろうか。

結局なにがいいのか、わからないなあと思いながらかえってきた。
Posted by kumakomacha at 02:08 │Comments(2) │TrackBack(0)

この記事へのコメント

救急車は自前で呼んだ事があります。
上の子がうんと小さい頃、夜中にわけがわからんぐらい
大泣きして、色々してもどうにもならなくなったときに
怖くなって呼びました。救急車が到着したころには
なおってましたが。。。。。

それにしても、、こまちゃは、、すばらしいです。
つめのあかをせんじて飲ませてください。

Posted by おーり at 2004年08月28日 11:15


いやぜんぜん。
すばらしかったら、近寄っていって直接声をかけるとかすると思うの。
そういうことはしないあたりがへたれてます。
腕っ節が強ければなあ。

Posted by こま at 2004年08月28日 11:31

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