2004年3月29日

最終日でした。

本日、現在の会社最終出勤日でした(←自分でそう決めた日が最終になります)。
会社の日本庭園では、連翹はこんもりと黄色くなっているし、
各種桜もそれぞれに咲き初めてきたところだったので残念さはひとしお。

同期の子はあちこちの写真を取りまくったらしいです。
私は一枚もとってません。
淡白とか、用意が悪いといってしまえばそれまでなんですが、
やっぱり、素人(少なくとも私)が撮っても、その景色に感じていた空気までは
残すことは出来なくて、そうするともう出来のいい偽物でしかない感じがしてしまう
からです。そして、その写真をなんども眺めるうちに、その写真から受ける印象を
実物からも受けていたように記憶が塗り替えられていきそうな気がして怖いのです。

かつて働いていたラボの前に行ってみました。
機材も運び出され電気が消えた室内は寒々しいのだけど、その部屋の前の廊下まで来ると
頭の中でかつて聞いていたモーター音(真空ポンプの)がよみがえりました。

私が残しておきたいのは、やっぱり元気に稼動していたころの研究所なんだと思う。
今の写真は、今は欲しくないなあ。
いつか後悔するのかな。

車で、転職にあたり引っ越した新居まで帰ってくる途中。
今までは気にしたことがなかったんだけど、
風向きのせいか、大阪あたりからずっと潮のにおいがしてました。
そのにおいは、海からは離れた新居周辺でも続いてました。
盆地を二つ転々としたあとだったので、ものめずらしさで鼻をくんくん言わせてましたが
これからは、この潮のにおいのする場所が本拠地です。

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