2004年2月11日

ちょっと顛末を書いてみる。


いきなり壊れてびっくりされた方も多いと思いますが。
今回壊れたのはなにも突然ではなく、たまりにたまったものがきっかけがあって
爆発した、という種類のものです。
簡単に言ってしまえば下のようなことです。

「親から、かわいい娘であると同時に長男であれと要求されるのがつらくてたまらない」

母親がよくいいます。
もっと愛想良くしなさい、そのきつい物言いをやめなさい、もっとふつうになりなさい。

言われるたびに、私はもっと不機嫌に、愛想なしになります。
何度も何年もこれを続けています。もう、さあ言われるぞと思った時点で私は不機嫌です。
もちろんそういうこと、出来たほうがいいんでしょうけど、じゃあ今の私は
不完全品なんでしょうか。私としてのアイデンティティはどこにあるんでしょうか。
母親には見えない部分だけど、これでもちゃんと社会に出て仕事も出来るんです。
数が多くなくても私を大事にしてくれる友達もいるんです。
私は社交性とかそういうものは、ある程度生まれ持ったものがあると思います。
「昔は出来たから出来るはず」「そのほうがあなたのためになる」
そうかもしれない。でもこのままいたって、多少損をすることはあっても大カタルシスには
いたらないでしょう。
言われるたびに、でもどこかでその言葉を受け入れて「だから私はだめなんだ、好かれないんだ」
と自分に刷り込まれていくのが苦しい。
そしてこういうこと、男だったらここまで言われなかったでしょう。
嫁の貰い手がないことを心配しているから。
頭がよくてかわいくて気立てのよい理想の娘で幸せなお嫁さんにならなかったら満足してくれないの?

一方、父親は言います。
老後はよろしく、と。
これは、長男に向かって言う場合が多い言葉です。
(実際はどうあれ、そういうものだと思っているので
女性側は結婚相手のチェック項目として長男か、次男以降かを気にしたりする)
私は二人姉妹の長女です。長男はいません。
だから私がある程度面倒を見ることになるのだろうかと思う反面、では
私は自由に嫁に行く(・・・相手がいないわけだが)わけには行かないのだろうか、といつも
不安に思っていました。
「私はあなたが幸せになってくれるほうが大事、私たちのことは私たちでなんとかするから」
とあるとき母はいいました。
でも、父は相変わらず言い続けます。
冗談かもしれません。でも、本気かもしれません。
両親の財政を支えているのは、働いている父です。
つまり、父が言い続けてたら、結局一緒です。
私たちの教育につぎ込みすぎて老後のたくわえがないというのなら、それは
子供たちが返すべきものなのかもしれません。
私のプレッシャーは大きくなり続けます。

職探しをするに当たり、二つの候補が出てきました。
一つは関西圏外で、今よりもだいぶ遠くなります。
もう一つは関西圏で、家から通勤することも可能です。
職場としては、今関西圏のものに惹かれています。
でも私、実家に帰って365日こんなことを言われ続けたくない。
もしもこの会社が、実家が近い人には住宅手当を出しませんというなら、
(これ自体、本来会社とは何の関係もないはずの社員の親に向かって
「うちの社員に部屋をタダで提供しろ」ということであっておかしいと思う)
もう一つの会社を選ぶかもしれない。
でも、そんな本質的じゃないことのために自分の職が左右されてしまうの?
そう思うと悔しくなりどうしていいのかわからなくなり、カチカチに体が固まって
でも、周りのものを手当たり次第に壁に投げつけたい衝動にかられて、これではいけない、と
ガス抜きの意味でひとこと、書きました。

どうやらこの関西の会社も、住宅手当を認めてくれそうな感じなのですが
まあ、でも問題を先送りするだけです。
親は「ならばなぜうちから通わない」というかもしれません。
そうしたら、どうやって説明しましょう。
別に、親を悲しませたいわけじゃないんです。
そして、この二つのプレッシャーからの本質的な脱出が
出来なければ私はいつかまたくりかえし壊れるかもしれません。

どうしたらいいんでしょう。誰か助けてください。
どちらか一方の解決策だけでも、誰か助けてください。

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